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「釜ヶ崎 記憶と記録と人生のたねと(仮)」に向けたココルームからのメッセージ

「釜ヶ崎 記憶と記録と人生のたねと(仮)」に向けたココルームからのメッセージ

であいと表現の場から、ひとりひとりの人生へ

2015年あたりから、釜ヶ崎のまちは急激に変わってきました。地域の人々の高齢化による人口減少と旅行客の増加によるホテル街化があいまって、街は開発され景色は上書きされています。

負のイメージがつきまとう釜ヶ崎かもしれませんが、きれいになればよい、というだけでは、この街が耕してきた智慧や知見を失ってしまいます。それに、この街に暮らし生きてきたひとりひとりをなかったことにされたくありません。

そのために、釜ヶ崎と出会い、感じて、歩き、知り、考え、学ぶことをつづけ、アーカイブや記録することも大切な営みです。わたしたちは研究者ではありませんが、現場としての努力のしかたで記録を試みています。

そして、ひとりから、ひとりへ。

無名の人生を生きてきたひとりの人と、ひとりの自分が出会うことを、大切にしたいと考えています。

昨日と同じ今日がつづくわけではないことを、誰もが忘れがちです。どんなことがあっても生きてきた、この街の人々のいのちのありようを、ちいさなたねとして受けとってほしいと願っています。

ココルームが手がける「ゲストハウスとカフェと庭ココルーム」には、カフェや宿として来てくださる方もたくさんいらっしゃいます。さまざまな人が出会うことで、もしかしたら軋轢があり、ざらざらとした違和感をお持ちになるかもしれません。けれど、こうした経験から、思索し対話を重ねてゆくことそのものが旅の醍醐味でありましょう。

活動の経済的基盤ともなるこの事業として、ココルームはいっそう丁寧に取り組んでいきます。

釜ヶ崎は地理的な場所をさすわけではないと思っています。

孤独感にさいなまれたり、周縁に追いやれたりするような状況を、釜ヶ崎的と呼んでもいいと思います。

そんなときに、「どっこい生きてる」。

縁を失い、この街で暮らしたひとりの人のことばが、思い出されるかもしれません。街角の風や、道路にうつりこむ影の濃さのなかに、ひとりの人を思い出すかもしれません。

2018年夏

【現在進行している取り組み】

・釜ヶ崎妖怪かるたーゆるすまち、ゆるされるまち

・釜ヶ崎芸術大学の冊子「真剣なことば」

  • 聴き取り(岸政彦さんほか)
  • あいりんセンターのスケッチ
  • 釜ヶ崎版フォトヴォイス(インターン生によるプロジェクト)

【計画中の取り組み】

・さまざまな人たちによる聴き取りとその保存と発表

  • 学生やこども、おとなフィルドワークの受け入れ
  • 2020年オリンピックにむけて、釜ヶ崎から表現する何か

これらの取り組みに関心があり、協力していただける方は、ココルームまでご連絡ください。もしくは、ココルーム滞在時にスタッフにお声がけください。アイデアがある方はできれば企画書をお持ちください。


With the memories, records, and the seeds of humanity planted by the people of Kamagasaki,

Cocoroom’s message.

From our space of meeting and expression,

Since about the year of 2015, the area of Kamagasaki has been experiencing sudden change. While the population of local residents continues to decrease due to aging, the population of tourists and the consequent transformation into a hotel town has resulted in significant developments.

While Kamagasaki may be a town with a negative reputation, we must abandon the belief that its progress calls for the demolishment and reconstruction of the landscape. It does not call for the removal the people who currently spend their daily lives in this town.

It follows that in order to ensure the survival and continuation of Kamagasaki as a place to talk a walk, to meet and connect, and to feel, know, think, and learn, the task of archiving is vital. While we may not be professional researchers, we have the direct insight to this information through our activities as well as the capacity keep such records.

From one human to another,

We believe in the meaning of each ordinary life and stress the significance of discovering our selves. Despite what many people may believe, it is not the way the days can continue on without troubles that is important. Rather, it is the way the people of this town carry on living regardless of the circumstances that afflict them that sow the hopeful seeds of humanity.  

Kamagasaki is much more than the geographic area that it covers. Feelings of unbearable loneliness, isolation, and alienation can too belong to what we know as Kamagasaki. During those times, a person can continue to live

Words of someone who lived in this town. The breeze in a street corner. A single person among the shadows that fill a crowded road. During those times, these moments may come to mind.

Summer of 2018