ゲストハウスでおこったセクシャルハラスメントについて

2025年12月に発覚したゲストハウスで起こったセクハラ事案について、報告します。

事案発生翌日から加害者Aさんについては出勤停止としました。本人、組織内、理事、地域の関係者と協議し、本人も自ら学びたいという意欲をもっていることから、Aさんだけでなく、地域で活動するわたしたちも当事者としての感覚を持ちながら、対話の場を継続的に持つことが大切であると確認しました。

ついては、本人とわたしたち、地域の関係者とともに、性的衝動と健康的につきあい、コミュニケーションを学び合う勉強会を行うこととなりました。

当法人は、性暴力、ジェンダー問題、ハラスメントに対し、それぞれが小さな違和感でも伝えあえる場作りと仕組みをこれまで以上に意識し、再発防止につとめます。

⚫︎経緯

2024年  

Aさんは中間就労を支援する団体から派遣され、有償ボランティアとしてゲストハウスの清掃係となる。仕事内容は、室内の清掃は行わず、廊下やトイレ、階段などの共有部分のみ。

 

2025年12月4日夜

ゲストハウスに滞在中の若い外国人女性Bさんが、「今朝、清掃係の男性からキスされそうになった」と、母国語が同じボランティアスタッフに伝えた。監視カメラを確認したところ、AさんがBさんに近づき、顔をちかづけている様子が映っていた。

その年の夏に、滞在中の若い外国人女性Cさんが、朝、清掃している男性に身体を触られたと、Cさんの親族から連絡とレビューがあった。この時点ではAさんを想定できず、人違いではないかと思い、Cさんご本人にもう少し詳しいことを教えてほしいと親族の方に連絡したところ、連絡が途絶えてしまい、何も対処ができていなかった。この時点で、Aさんに事実確認を行っていれば、と悔いが残る。

24日の夜、スタッフほぼ全員と協議し、Aさんには翌日の出勤を停止し、話を聞く、ということになった。Aさんの再発防止が確認できるなら、辞めるという方向ではなく続けてもらいたい、ということがその時点でのスタッフたちの意見であった。

Aさんは携帯電話を持っていないため、玄関扉に出勤停止の張り紙を掲示。

Aさんの派遣元である団体に本件を電話連絡する。

⚫︎Aさんとの話し合いと謝罪

12月5日 Aさんと話し合う

指定の時間よりも早くAさんが現れ、代表理事の上田が事実確認を行った。謝罪する一方、Aさんの受け答えに再発の可能性を感じ、再出勤については保留する。

Bさんが滞在する間はこの場に立ち入ることを禁止する、と伝える。

会話の様子をスタッフに伝えると「再発する可能性が高く、ゲストハウスで働くのは無理では」との声。数名の理事とも相談する。この時点でAさんの勤務の継続は不可とする。

12月7日 法人としてBさんに謝罪

Bさんに代表理事の上田より今回のことを謝罪。Bさんの滞在中、Aさんはここに立ち入らないことを伝える手紙(翻訳機能をつかってBさんの母国語に)とお菓子をお渡しする。

⚫︎Aさんの処遇について検討がはじまる

12月8日 Aさん不在のケース検討会

派遣元団体スタッフと地域の関係者1名、上田が参加し、Aさん不在のケース検討。

ココルームとしては、先日話し合ったAさんの様子から再発の可能性を感じており、働いてもらうことはできない、と派遣元団体に伝える。

そこで話し合いがあり、Aさんが望めば、Aさんと地域の関係者と再発防止のための勉強会をひらく案が生まれる。Aさんの生育歴と認知、識字の難しさを鑑み、Aさんの意識変容と定着をうながす必要があると考え、単発ではなくまずは1年間、経過をみて数年の時間をかける会とする。

本勉強会は、この地域の支援者にとっても学びの場になるのではないか、再チャレンジのまち・にしなりの実装、性依存に対するプログラムは少なく本勉強会のプログラム開発が応用できるなら、と期待する。

⚫︎Aさんにココルーム勤務の停止を確定。ただし勉強会を提案

12月10日 Aさんをまじえケース検討会 

Aさんをまじえ、派遣元団体スタッフと地域の関係者1名、ココルームスタッフ3人、上田が出席。

Aさんへの事実確認と問題の言語化を行った。

今後、ココルームでは働いてもらえないことを伝える。

ただし、Aさんが望むなら、地域でAさんに関わる人たちとともに、Aさんの再発防止のために、わたしたちも当事者としての感覚をもって、いっしょに対話やワークを行い、性的衝動と健康的につきあい、コミュニケーションを学び合う勉強会を考えていることを伝える。Aさんから「勉強したい」と返答。

数年かかるかもしれないが、Aさんがこの問題と折り合いがつくようになれば、復職の可能性もあることをAさんに伝える。

その後、Aさんはココルームには立ち入らず、地域の別の居場所にいることが増えている。

12月24日

派遣元団体に勉強会の進捗を尋ねたところ、Aさんは利用者同士のお話会に参加していることと、Aさんと地域関係者まじえての勉強会は企画されないことがわかった。勉強会は当該事案があった当法人主催で企画する方向に。

年末年始のあいだに、講師役を担う人をさがし、オファー。

1月10日

Aさんと話をする。「お話会にいくけど、(性的衝動のこと、コミュニケーションのことなどの)深い話は教えてはもらえんのや」と、学びたい気持ちを確認する。

⚫︎今後

研究会は第一回目を4月に行う。Aさん、派遣元団体ふくめ地域の関係者にも声をかけている。 組織としては、定期的にひらいているスタッフ共有会議で、本件の進捗を共有するとともに、日頃から小さな違和感も率直に話し合える場