「ひとりで悩むより、えんがわのような場で、誰かと話してみましょう。」
そんなことばから、年間20回の相談会、勉強会を大阪西成区にある、カマン!メディアセンターで行ってきました。悩みの当事者、支援者、家族、ともだち、ふらっと訪れた人、その分野を勉強している人、興味がある人、そうでもない人、ほんとうにさまざまな人がえんがわのような場で、8名の専門家のもと、たがいの声に耳をかたむけ、自分の声で語り合いました。この取り組みの総括として、フォーラムを開きます。えんがわに、ふっと腰をかけた気分で、気軽にご参加ください。
日時:2011年2月26日(土) 13:00~17:00 (開場 12:30)
参加費:無料
定員:申し込み不要 先着60名
場所:大阪市立大学都市研究プラザ 西成プラザ
地図http://www.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/nishinari/
〒557-0002 大阪市西成区太子1-4-3 太子中央ビル3階
地下鉄御堂筋線・堺筋線「動物園前」駅7番出口すぐ
JR「新今宮」駅東口から徒歩1分。100円ショップFLETSの店内から3Fへ
*電話がありませんので、気をつけてきてください
お問い合せ
特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)
tel&fax 06-6636-1612
info@cocoroom.org
【プログラム】
13:00 えんがわ日和ってなあに? 原田麻以(カマン!メディアセンタースタッフ)
13:10~かまびより~ 原口剛(地理学者)
活動が行われた釜ヶ崎についてのおはなし
13:308つのえんがわ紹介
それぞれのえんがわで、どんなことがあったのか、8名の専門家のおはなし
<つながりをつむぐ勉強会>
●釜ヶ崎の思想を囲む集い~原口剛 (地理学者)
●宇宙の世界から釜ヶ崎~尾久土正己(天文学者)
休憩
<おしゃべり相談会>
●『働きたい』をつなぐ~高見一夫(株式会社ワーク21企画代表取締役、A´ワーク創造館館長)
●薬物依存者になってよかった~私の手渡したいもの~ 倉田めば(ダルク大阪センター長)
●こどももおとなもおじさんもね~山下裕子 (子ども情報センタースタッフ)
●法律もたまには使えるかも・・・~木原万樹子(木原法律相談事務所 弁護士)
●支援者って・・地域福祉・障害者支援の現場から~椎名保友(パーティパーティ職員)
●労働問題から恋愛問題まで~伊田広行(ユニオンぼちぼち副委員長)
15:00 休憩
15:10 えんがわおしゃべりディスカッション
(レクチャーを聴くだけではなく、えんがわで自分たちの言葉で語ってみよう。講師とともにいくつかのグループにわかれてのおしゃべりディスカッション。)
16:10えんがわとかまやん ありむら潜(釜ヶ崎のまち再生フォーラム事務局長、西成労働福祉センター職員)
釜ヶ崎のまち再生フォーラム事務局長として、まちのさまざまな人をつなぐありむら潜さんとともに、釜ヶ崎というまちのなかの「えんがわ」の可能性を考えます。
16:40 とりくみをこえて 上田假奈代(NPO法人ココルーム代表)
プロフィール <敬称略>
ありむら 潜(ありむら せん)
1951年 鹿児島県生まれ。立命館大学経済学部卒業後、大阪市西成区の釜ケ崎(あいりん地区)にある財団法人西成労働福祉センターに就職。1977年 同センター利用の日雇い労働者向け広報誌「センターだより」の発行開始に伴い、4コマ漫画を描き始める。以後、仕事のかたわら青年誌や新聞などに、釜ケ崎ドヤ街を舞台にした漫画「カマやん」シリーズなどを描き続ける。1991年 ちばてつや・石ノ森章太郎両氏の推薦により、社団法人日本漫画家協会会員。1999年より 釜ヶ崎のまち再生フォーラム事務局長。 HYPERLINK “http://www.kamagasaki-forum.com/” \t “_blank” http://www.kamagasaki-forum.com/
上田 假奈代(うえだ かなよ)
1969年生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。92年から障がいをもつ人や社会人、子ども対象の詩のワークショップを手がける。01年「詩業家宣言」を行い、全国で活動をつづける。03年ココルームをたちあげ「表現と自立と仕事と社会」をテーマに活動する。西成区山王で「インフォッショップ・カフェ ココルーム」と「カマン!メディアセンター」を運営。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表 大阪市立大学都市研究プラザ研究員 サイトhttp://www.kanayo-net.com
原田 麻以(はらだ まい)
1985年東京生まれ、東京育ち。明治学院大学卒業後、会社員として勤務中ココルームへ「さまざまな人が集まる場づくり」の勉強へ出向く。2009年5月よりココルームスタッフとなり、「カマン!メディアセンター」立ち上げに参画。
<相談会講師プロフィール>
労働問題:伊田 広行(いだ ひろゆき)
立命館大学、神戸大学非常勤講師、立命館大学大学院先端総合学術研究科非常勤講師、「ユニオンぼちぼち」執行委員。
ジェンダー平等の観点をシングル単位論とした上で、それをベースに、家族にかかわる問題、デートDV、労働問題、ワーク・ライフ・バランス、貧困問題、自殺問題などに取り組んでいる。悩んでいる人や解雇されて行き場のない人たちの支援を、労働組合の団交、DV相談、生活保護取得や再就職支援という形で行っている。
著書に、『<働く>ときの完全装備──15歳から学ぶ労働者の権利』(共著・解放出版社)、『これからのライフスタイル』(大月書店)、『デートDVと恋愛』(大月書店)、『貧困と学力』(共著・明石書店)、『スピリチュアル・シングル宣言』(明石書店)、『シングル単位の恋愛論・家族論』(世界思想社)、『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』(光文社新書)ほか。
つながりの創造:尾久土 正己(おきゅうど まさ)
1961年3月、岡山県生まれ。大阪教育大卒、高校教師、天文台研究員、天文台長を経て、2003年より和歌山大学学生自主創造科学センター教授、2007年より同センター長、2008年より観光学部教授。
法律:木原 万樹子(きはら まきこ)
木原法律相談事務所 弁護士。1974年大阪府豊中市生れ。1996年4月京都大学経済学部卒業。1998京都大学経済学部経済動態分析学科博士課程入学(中退)。2004大阪弁護士会登録、人権擁護委員会ホームレス問題部会、社会保障部会、刑事弁護委員会等。ホームレス法的支援者交流会代表。
薬物依存:倉田 めば(くらた めば)
大阪ダルクセンター長、Freedomコーディネーター、神戸学院大学学際機構客員教授。尾道市生まれ。大阪写真専門学校卒業後ヌード・カメラマンに。その後フリー。1993年、薬物依存回復施設「大阪ダルク」設立。ピア・ドラッグ・カウンセラーとして、薬物依存者のサポートを続ける。2001年より薬物関連問題の新たな社会資源を創出するための市民団体「Freedom」を支援者とともに設立。4度の精神科病院入院歴を持つ薬物依存当事者。
障害者支援:椎名 保友(しいな やすとも)
1975年東京生まれ。1999年大阪芸術大学芸術計画学科卒。大学卒業後、新劇の老舗劇団に就職。その傍ら「パーティ・パーティ」にて、障がい者介助のアルバイト。2001年より「パーティ・パーティ」の母体である特定非営利活動法人 日常生活支援ネットワークに転職。2008年より、大阪府下で地域の障がい者に携わる支援者の募集・人材育成のための連携事業「福祉・介助者ポジティブネットワーク」を立ち上げ。地域福祉業界の周知と盛り上げ。所属団体や活動地域、分野を越えて、互いに育てあう場つくりに取り組む。
就労支援:高見 一夫(たかみ かずお)
株式会社ワーク21企画代表取締役。中小企業診断士。A´ワーク創造館(独立行政法人雇用能力開発機構委託大阪地域職業訓練センター)館長。中小企業やコミュニティビジネスの経営支援、障がい者作業所支援、若者就労支援、職業教育訓練等の分野で調査・研究・支援活動に取り組んでおります。
地域再考:原口 剛(はらぐち たけし)
地理学者。1976 年千葉県生まれ、鹿児島育ち。学部で哲学を専攻した後、2000年より大阪市立大学大学院で地理学を学ぶ。現在は大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員。釜ヶ崎の戦後史や野宿者の現状、都市論や社会・空間的排除論などについて研究をしている。
こども・こそだて支援:山下 裕子(やました ゆうこ)
(社)子ども情報研究センター
子ども情報研究センター事務局の常勤スタッフで、主に相談事業を担当。子ども専用電話「チャイルドラインOSAKA」、子どもの人権相談「子ども家庭相談室」、大阪府教育委員会委託事業「24時間電話」など。子ども情報研究センターは、子どももおとなも、一人ひとりが大切にされる社会を子どもと一緒につくっていきたいと考えて活動している非営利の団体で、機関誌『はらっぱ』の発行、相談・居場所事業、研修事業など、子どももおとなも、もてる力を最大限発揮できるような、さまざまな事業を実施している。
主催:特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)
助成:独立行政法人福祉医療機構
協力:大阪市立大学都市研究プラザ
インフォショップ・カフェ ココルーム
大阪市西成区山王1-15-11
tel&fax 06-6636-1612
info@cocoroom.org
http://www.cocoroom.org
カマン!メディアセンター
大阪市西成区太子1-11-6
info@kama-media.org
http://www.kama-media.org
※カマン!メディアセンターの運営・維持、および人件費はトヨタ財団の助成を受けています