9月27日(土)「本格的ポエキャバ」について
19:00open 19:30start \1500 1drink付  報告:上田假奈代

大人バンドGASの演奏と、キモノガールズによる詩の朗読の一夜は、ゆったりと暗闇につつまれた。
お客さまの隣にビールやコーヒーを運ぶキモノガールズは、いっしょに詩を運ぶ。
グラスをテーブルに置くと、すこし恥ずかしそうに隣に座り、詩の束をとりだすと、朗読をはじめるのだ。

その日は中高年の女性客が多く、会場は朗らかである。キモノガールズに優しく笑いかけてくれ、なんとも和やかな雰囲気である。

ところで、告知を見た男性諸君は「ポエキャバ?いきたいなあ」と鼻をのばしていたのに、来なかったのは、どうしてなんでしょうね。(行動しない奴は、空想してたらいいのよ)

さて、そもそも「ポエキャバ」はどうして生まれたのか。

この春あたりだろうか、毎日着物を着ている上田假奈代をみて、興味をしめすお嬢さんがあまりに多い。
新聞に掲載された記事をみて、電話をしてくる女性の多いこと。

そこで、日常的キモノの着付程度でよければ教えるわ、と日常キモノ着付け教室をはじめた。
ココルームの厨房を改造した事務所で、男性スタッフを追い出し、それぞれのペースで着付けを覚えていく。
せっかくココルームでキモノに着替えたのだから、終わった後に、みんなで御飯を食べて、ついでに舞台で詩の朗読をしたりして。
着付けを習いにきたお嬢さんたちは、詩の朗読なんて聞いたこともなかったのだけれど、それでも楽しそうにココルームで遊んでいた。

どこからともなく、キモノガールズたちのあいだから、キモノで何かしたい!と声があがり、誰がいいだしたのか「ポエキャバ」なることばが生まれ、「実験的ポエキャバやります」とメールを一斉送信すると、GASさんから「ポエキャバでGASが演奏したい」と連絡があり。あれよあれよ、という間に、本格的に当日。
着付け教室がはじまって、5ヶ月でこの騒ぎ。

キモノって、すごいなあ。キモノガールズがすごいのかなあ。変身できるからかなあ。

ココルームをはじめるときに、希望的に考えていたことがあった。
詩を朗読したことのない人が、詩をたのしく朗読したり、それをこころ豊かに聞いてもらえる時間を作りたかったのだ。

キモノというひとつのきっかけで、華やかに実現したのである。

From: wahira
Date: Fri, 09 sep 2003 23:05:27 +0900
To: 上田假奈代 <info@kanayo-net.com>
Subject: キモノガールズ帰宅

本日はお疲れ様でした。

行く度に思うのですけれど、ココルームは秘密基地もしくは宝石箱。
毎回、どきどきがあります。

ポエキャバでの詩の朗読は・・・・・聴かされたお客様には我慢大会だったかもしれませんが、わたしは楽しかった!

全然気持ちが追いつかなくて難しいけれど、楽しかった。

素敵なGASさんのライブも聴かせていただけた上に、お駄賃までいただいてしまって
・・・・・ありがとうございました。
また、是非企画してください。

それでは、おやすみなさい。

和平 華(和歌山) 

From: nura
Date: sat, 09 sep 2003 10:11:20 +0900
To: 上田假奈代 <info@kanayo-net.com>
Subject: キモノと詩と声

昨日はお疲れ様でした。
お着物を着ることといい、人に詩を読んで聞かせて差し上げることといい、初めての貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。

はじめは記載されている詩にも目を通していない状態でしたので、お客さまも私もへぇ~、って感じの状態でしたが、同じ詩をなんども読んでいくうちに、詩のこの部分をお伝えしたいわ、とか、思うようになり、次第に身振り手振りがつき、視線を泳がせ、なんだか楽しくなってきました。

お客さまに感想を伺ってみると、はじめは演奏に負けてる、とか、ふだん詩を読んでもらうことなんてないから、なんだか恥ずかしいけどいいもんやね、とか。
人に詩を読んでもらうって嬉しいことなんやね、とか、さまざま。

リクエストとしては、「僕にあった詩を読んで」とか、「美味しそうなやつを」とか、「色っぽいのがいいなあ」とか、「今の曲にコラボレートするのを」それに応えるのもまた面白かったです。
一番人気があったのは、やはり假奈代さんの詩でしたよ。

かつて子供の頃に、母に読んでもらった絵本の事などを思い出しながら、楽しんでいました。

お客さんに頂いたビールの旨かったこと!あんな旨いビールを飲んだのは初めてです。
あの状況で、朗読による疲労感を伴った喉に流れ込むびぃる・・・。最高でした!

ありがとうございました。

ヌーラ(京都)