ぽえ犬レビュゥ

9月27日出張 トイレ連込朗読朗読「あ」
・・・・・・・・ かなよ、のぞみの姉妹四国珍道中レポート 上田のぞ美

  • 12月1日

午前10時29分発の新幹線のぞみに1分遅れで乗り損ねたのぞと、
34歳になったばかりのかなちゃんは、次発のひかりで岡山へ向かった。
岡山でじゃがチーズ天とれんこんコロッケと助六寿司を買い込み、
特急しおかぜに乗って松山へ。

旅情誘う路面電車に乗って、松山一の繁華街・大街道へ向かった。
コーヒー飲みたいよねと言って、喫茶店を探す。そして入った喫茶「こまどり」。
足を踏みいれて、吃驚。
誰のか分からん油絵がこれでもかと言わんばかりに掛けられ、
ゴージャス感を引き出そうとする調度品もなんだか的はずれな趣き。
BGMは琴。あっぱれ。

それから、松山城へのロープウエィに乗り損ね、
登山並みの山道を登って7合目まで行き、
松山城も見ずに俳句をひねって投句ポストにいれる。
続いて、松山市駅にほど近い喫茶「珈琲屋」にて、松山の詩人朗読会に参加。
月1回の朗読会には毎回20名ほどの参加がある、とのこと。
今回はかなちゃんをゲストに電撃的に行われた。
まずは松山の詩人5人が朗読。
この日のために仕事をサボって駆け付けた人、詩のボクシング松山代表など、
みんなそれぞれ、気合いのこもった朗読だった。
しっかりきっちり、がんばってるなあ、という印象。
遅れて参加した4人を含め、かなちゃんの朗読も、熱心に聞いておられた。

その後、今回のメインエベントである、トイレ連れ込み朗読へ。
趣きのある道後温泉本館前に、着物姿のBJだいちがいた。
隣の公衆便所へ入っていったかなちゃんとだいち。
バイクで帰ろうとしてたオッサンが怪訝な顔をしていた。
待っている間、寒いので、私は飛び跳ねたり歌ったりしていた。
30分程が経過して、やっとふたりは出てきた。

BJだいちオススメの足湯に行った。
彼はそこで時々、観光客相手に詩の朗読をしているのだと言う。
気持ちよくほんわかしてるシチュエーションが良いらしい。
同じように、彼が詩を読んでくれた。
道後温泉の、あったかいひととき。
ハラヘリで向かった先は、だいち御用達の割烹「すえひろ」。
鰯の開きがそのまま乗っかったじゃこ天がとびきりうまい。
彼は「トイレ連込朗読プロジェクト」の主旨を即座に理解していたらしく
「とても励まされた」と言っていた。
それでも、トイレに入った瞬間は、詩に耳を傾けるどころか、とても緊張したそうだ。

賑やかな夜は、早くふける。ただでさえ夜の早い松山。
旅館「浪六」のおばちゃんに迎えられ、
温泉風呂に入って眠りについたのは、いつもより早い23時50分。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

  • 12月2日

早起きの不得意な我々が、なんと奇跡的に5時45分に起きて、道後温泉本館へ。
地元の人や観光客とともに6時の鐘の鳴る開館を並んで待つ。
3秒前、扉が開けられ、いざ。

せっかくなので、一番上等のコースを選び、ええ風呂に入り、天皇の風呂を見学。
しかし一番感動したのは、みんなのお風呂。
常連のおばあちゃんたちと一緒に入ったそのお風呂の天井は、
ドーム型になっており、マンダラのような穴から青い空が見えた。

感動冷めやらぬまま、旅館に戻って、また寝た。
旅館の朝食とは、何故あんなに食えるのだろうか。
気がつけば、ご飯おかわりしていた。
道後温泉駅に着くと、今まさに坊っちゃん列車が発車寸前。
慌てて飛び乗った。
観光客丸出しで写真を撮る。

そして気がつけば、予定していた特急電車に1分遅れで乗り過ごした。
予定では、高松まで電車で行き、うどんを食べ、船で帰るはずだったのだ。
仕方なく、高速バスで帰ることに。
バスの時間まで数時間あいたので、石手寺に行く。
意外にワンダーな世界であった。
石の彫刻がなんだか滑稽だったり、長い洞窟を抜けると変なマンダラ館があったり。
ところがやっぱり、バスに乗り遅れそう。
慌ててバス停へ。
結局、讃岐うどんが食えなかったのが残念なので、
大阪に帰ってから四国うどんの店で食べたが、イマイチ。

楽しい旅だったが、食べ過ぎてまた太ってしまった。
しかし日常からトリップした2日間、
大いにリラックスして楽しませていただいた。
皆に感謝。