現代芸術創造支援事業
OCA!大阪コミュニティアート 2010年

参加アーティスト・いっしょに考えアクションする人 大募集

アーティスト、アートマネージャー、教育や福祉、アートに関連する行政・企業・公益法人・NPOなどの職員、研究者、コミュニティアートに興味関心のある方に向けて

全国で「アートプロジェクト」が大流行し、コミュニティアートということばを耳にするようになりました。けれど、コミュニティアートとはいったい何なのでしょう。日本ではまだ確立されていない概念ですが、さまざまな問題を抱える現代社会において関心のもたれている分野であることは間違いなさそうです。

今回のプログラムは講師とともに、実際に地域のなかで現場を体験し、ワークショップを運営してゆく手法、コミュニティにおける場作り、全国・世界各地とのネットワーク作りなどを参加するみなさんとともに考え、それぞれの気づきや取り組みを共有するために企画しました。
アートが地域や社会とどのように関わることができるかをさぐりながら、これらの経験があなたのコミュニティや職場でゆたかなコミュニケーションにつながること、多様な人々の自律的な社会参加の機会をつくることをめざします。

■こども向けワークショップの現場で学ぶ

すべての集合場所はココルームです。
全7回  定員:各回10名 無料

西成区のこどもの施設2カ所でアートワークショップを実施。その現場に参加することによって専門的な知識を持つアーティスト講師のファシリテートを学びます。2年目の今季からは、ワークショップの一部プログラムを実践していくことを目指します。ワークショップ終了後は講師とともにふりかえりを行います。

講師:岩橋由莉(表現教育)子どもの施設:山王こどもセンター

9月10日(金)    16:00~19:00
11月12日(金)    16:00~19:00
2011年1月21日(金) 16:00~19:00
2011年2月25日(金) 16:00~19:00

講師:北村成美(ダンス)子どもの施設:こどもの里

10月7日(木)    15 :30~18:30
11月25日(木) 15 :30~18:30 時間日程が下記に変更されました
12月12日(日)14:30~17:30
2011年1月27日(木) 15 :30~18:30

ワークショップは続けての参加をお願いしますが、1回だけでも参加可能。

プロフィール

岩橋由莉(表現教育)

ドラマスペシャリスト、表現教育家。演劇的手法を用いてコミュニケーションを体験していく「ドラマ」をベースに「コミュニケーション・アート」としてプログラムを独自に開発する。劇団ひまわりや玉川大学など様々な機関での講師を経て現在は日本各地で、身体、声などを用いユニークで楽しい五感を使うワークショップを展開する。

北村成美(ダンサー)

ダンサー・振付家。通称、しげやん。6歳よりバレエをはじめ、20歳で渡英。ロンドン・ラバン・センターにてコンテンポラリーダンス、振付を学ぶ。「生きる喜びと痛みを謳歌するたくましいダンス」をモットーに、国内外で精力的な活動を展開。第1回TORII AWARDにおいてフランス賞と観客賞、平成15年度大阪舞台芸術新人賞を受賞。トヨタコレオグラフィーアワード2008、ファイナリストに選ばれる。2009年、大分・別府のフェスティバル「混浴温泉世界」への参加を機に「別府レッグウォーマーズ」を結成。びわ湖ホールにて小学生20名による作品「くるみ割り(風)人形と二十日(ぐらい)ねずみの戦争☆キャー!!」を発表。2010年、京都芸術センター「ダンス4オール」出演者と共に「京都フェブラリーズ」を結成。これらご当地ダンサーズの拠点・稽古場として「草津ダンス道場」を開く。

■コミュニティアートをめぐる勉強会
(全3回) 参加費:各回300円

コミュニティアート・スペースの実践者、自治や地域づくりの研究者をむかえ、コミュニティと創造的に関わる視座を深めます。

8月24日(日)18:00~21:00 定員:50名@大阪市立大学 西成プラザ
「つながりの中ではたらく:ゴチャゴチャ生きる地域の原っぱ」

オープニングパフォーマンス 釜凹バンド、明治学院大学GOWEST

講師:吉田弘一(わらじの会)、吉田昌弘(わらじの会)、家成俊勝(ドット・アーキテクツ)、山田実(特定非営利活動法人釜ヶ崎支援機構 理事長)

パネラー:井上登(大工)、上田假奈代(特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋 代表)

コーディネーター:猪瀬浩平(明治学院大学教養教育センター准教授)、播磨靖夫(財団法人たんぽぽの家理事長、社会福祉法人わたぼうしの会理事長)

共催:日本ボランティア学会、明治学院大学国際平和研究所
協力:大阪市立大学都市研究プラザ

10月24日(日)17:00 定員:15名@カマン!メディアセンター
「名前と存在とコミュニティとアート」

講師:遠藤水城(インデペンデント・キュレーター)

12月5日(日)17:00 定員:15名@カマン!メディアセンター
「ゆるやかに、つながろう」
~小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦~

講師:うてつあきこ(自立生活サポートセンター・もやい スタッフ)

プロフィール

吉田弘一

1965年、新潟県見附市生まれ。埼玉県春日部市在住。1990年頃よりわらじの会にかかわる。現在わらじの会以外のメンバーも含め作られたNPO法人『障害者の職場参加をすすめる会』で運営する『越谷市障害者就労支援センター』ではたらく。
原っぱ好きとしての活動は飲酒、野営などが中心。原っぱが公園や遊園地になってい
きがちな昨今、滑り台の上にまずは一塁を置いてみるような事を(公私共に)好んだ
りもする。

吉田昌弘

わらじの会 1969年生まれ現在埼玉県春日部市の障害者生活支援センターで管理者をやっている。市営住宅で妻と子供3人で暮らしている。わらじの会のメンバーで障害があってもなくても共に暮らしあう街づくりをめざし市の自立支援協議会にも参画している。

家成俊勝

1974年 兵庫県生まれ。関西大学法学部、大阪工業技術専門学校夜間部を経てdot architectsを共同で主宰。京都造形大学非常勤講師、大阪工業技術専門学校夜間部非常勤講師、DESIGNEASTディレクター。設計業務以外にも様ざまな企画、美術、現場施工に関わる。

山田實

1951年愛媛県生まれ。1973年に釜ヶ崎にて生活し、日雇い労働者の労働・生活環境改善に取り組んできた。釜ヶ崎反失業連絡会共同代表。釜ヶ崎支援機構理事長。

遠藤 水城

インディペンデント・キュレーター。1975年 札幌生まれ。2004年 九州大学博士後期課程満期退学。
art space tetra(2004/福岡)、Future Prospects Art Space(2005/マニラ)、遊戯室(2007/水戸)などのアートスペースの設立に携わる。

2004-2005年、日本財団APIフェローとしてフィリピンおよびインドネシアに滞在。2005年若手キュレーターに贈られる国際賞「Lorenzo Bonaldi Art Prize」受賞。「Singapore Biennale 2006」ネットワーキング・キュレーター。2007年、Asian Cultural Councilフェローとして米国に滞在。同年、ARCUS Projectディレクターに就任。2009年、「福岡アジア美術トリエンナーレ」協力キュレーター。「ヨコハマ国際映像祭2009」キュレーター。共訳書にジェイムズ・クリフォード『ルーツ- 20世紀後期の旅と翻訳』(2002年/月曜社)、インタビュー集に『アメリカまで』(2009年/とんつーレコード)がある。現在、ゲストキュレーターとして東京オペラシティアートギャラリーでの曽根裕個展「Perfect Moment」(2011年1月~3月開催)を準備中。

うてつあきこ

1970年生まれ。2003年8月より、「自立生活サポートセンター・もやい」の
ボランティアスタッフとして活動に参加。2004年6月、「サロン・ド・カフェ こもれび」を当事者と共に立ち上げる。2007年1月「こもれびコーヒー」販売開始。
現在も<もやい>のスタッフとして、交流サロンとコーヒー焙煎のコーディネーターを
つとめている。2009年より、女性の問題に強く感心を持ち、<もやい>の女性相談のコーディネートを担当している。また「女性も男性も活動しやすい活動団体」を目指して、
「うららの会(もやい女性の会)」を開催、2010年セクハラパワハラ啓発委員会を立ち上げる。
「女性と貧困ネットワーク」に所属、自らも女性が安心して集える居場所「ちくちく縫いものとおしゃべりの会&プチ映画を見る会」を主催。

■コミュニティアートの可能性と社会の関わりを考えるシンポジウム(仮)

これまでの取り組みをまとめ、アートと社会の関わりを考えていくなかで、問題や課題を整理してより具体的な取り組みにつないでいくシンポジウムです。(2011年冬を予定)

すべてのお問いあわせ・お申し込み

*日程や内容は変更になる場合もありますので、最新情報はサイト(www.cocoroom.org)でご確認いただくか、お問い合わせください。

*各プログラムは定員になり次第〆切ますので、事前に申し込み・問い合わせをしてください。

特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)

大阪市西成区山王1-15-11 インフォショップ・カフェ ココルーム
tel&fax 06-6636-1612
info@cocoroom.org
http://www.cocoroom.org

カマン!メディアセンター

大阪市西成区太子1-11-6
tel&fax 06-6636-1612
info@kama-media.org
http://www.kama-media.org

主催:大阪市